実務補習に掛かった費用

 中小企業診断士に登録するために修了が義務付けられる15日間の「実務補習」について、掛かった費用を紹介しておく。千円未満は四捨五入している。
 期間は2月6日(月)から2月22日(水)までの17日間である。
 なお、2006年2月期の実務補習の場合、7日(火)から14日(火)までの前半8日間と16日(木)から22日(水)までの後半7日間が拘束日となっている。


(1) 食費 … \22,000-
(2) 日用品等 … \5,000-
(3) 書籍 … \2,000-
(4) 実務補習関連 … \7,000-
(5) 交際費 … \9,000-
(6) 交通費 … \9,000-
(7) 旅費 … \15,000-
(8) 宿泊費 … \98,000-
(9) 受講料 … \123,000-

各項目について。

(1) 食費
 1日あたり1300円。
 一番掛かるのは昼食で、同じ班のメンバーで外食することが多かった。500円から1000円程度の定食やランチメニューを食することになる。朝・晩と家族の作った料理を食べ、さらにカロリー高めの外食を行なうことで実務補習中に太ってしまったという方が2,3いらっしゃった。
 私の場合、朝はスパゲッティをゆでたものにケチャップを掛けただけ、夜はスーパーで買った弁当か100円均一の店で買ったカップ麺ということが多く、実務補習後には若干やせた。
(2) 日用品等
 100円均一の店で買った一人暮らし用の生活雑貨や、電器店で買ったコンピューター関連用品が含まれる。また、不要になった荷物を自宅に送るための宅配便料金や、個人的な資料のコピーに要した費用もここに含まれる。
 石鹸や歯磨きやトイレットペーパーなどの消耗品はホテルから支給され、また部屋には掃除機が備えられていたので衛生用品にはほとんど支出していない。
(3) 書籍
 実務補習前半で必要になった業界情報を得るための参考文献として購入した。そのまま個人蔵書となる形で、費用も全額自己負担である。
(4) 実務補習関連
 受け入れ先の関連企業の事務所を作業等で使用させていただく謝礼として用意したのが1人あたり2000円。実務補習後半では区の公共施設の部屋を無料で利用できたので金銭的負担はなかった。
 診断報告書の印刷等で要した費用が1人あたり5000円。特に実務補習前半ではFedEx Kinko's(キンコーズ)で割高のカラー印刷を行なっては原稿を修正し、またカラー印刷を行なっては修正し…ということを繰り返したせいで、診断報告書を3部作るのに2万円も掛かってしまった。実務補習後半では原稿の校正を念入りに行ない、またカラー印刷を1部のみとし他は割安の白黒印刷とすることで費用を抑えることができた。
(5) 交際費
 いわゆる飲み会のこと。
 私の場合は実務補習前半の最終日と実務補習後半の最終日に行なわれた打ち上げに参加しただけ。前半の初日と後半の初日にも有志による飲み会が持たれていたが、ホテルへの滞在で何かと慌ただしかった私はご遠慮させていただいた。とりわけ最初の顔合わせの日(2月7日)に飲み会をやらないのは“オイオイちょっと違うだろ”というのが社会的常識である模様。
(6) 交通費
 電車で10分から20分程度の近場に通ったのでそれほど掛かっていない。人によっては交際費の何分の1かで済んでいるだろう。(笑)
 よく利用したのは東武東上線都営三田線東京メトロ有楽町線都電荒川線など。
(7) 旅費
 往復に長距離バスを利用した。ただし、行きと帰りの日付が離れすぎているので、往復割引は適用されない(往路と復路の切符を別個に買う必要がある)。
 近頃はコンビニエンスストアで長距離バスの切符が買えるようになっているので便利である。
(8) 宿泊費
 長期滞在型のホテルを利用した。具体的には、楽天トラベルウィークリーマンション東京を予約した。
 部屋には一般的なホテルの備品のほか、机,高速LAN回線,電磁調理器,鍋,湯呑み,洗剤,スポンジ,掃除機が備えらえ、ホテルの構内にはコインランドリー,電子レンジ,ゴミ置き場が備えられていた。当日のテレビ番組表も配布していた。
 宿泊料金の計算は1日単位で行なわれるので、基本的には一般のホテルと変わらない。料金明細書でも17日分の内容がずらずらと表示されている。そのため、光熱費や消耗品費などは各宿泊日の料金に含まれており、共益費のように別途請求されるということはない。
 実務補習前半では掃除機やコインランドリーを使う時間的余裕はなかったのだが、後半ではそれらの備品も適宜使用してそれなりに快適な生活ができた。
(9) 受講料
 主催者である中小企業診断協会に前払いする受講料のこと。1日あたり8200円。

収入は?

 診断報告書を作成するための印刷代として、ひとつの班に8000円を上限にして支給される。中小企業診断協会を名宛人とする領収書が必要。
 各班とも8000円ではとても足りないのでメンバーの持ち出しとなることが多い。


 最終日の打ち上げで指導員の先生から補助をいただいた。(笑)


 収入というわけではないが、個人的にはフリーペーパーを幾つも入手することができたのは収穫だったと思う。とりわけR30::マーケティング社会時評の語源となったR25が2号分も手に入ったのは嬉しかった。これはすぐに“完配”されてしまう幻のフリーペーパー的なところがあるそうで、早朝のコンビニエンスストアを訪れた際に手にすることができた私は幸運だったのかもしれない。