1陸技的リアル・オプション

 このところ数日間ウェブログ図書館への登録記事が増えていないのは、館長である私がインフルエンザで伏せっていたからである。
 スタッフの数においてつねづね閑古鳥が鳴いているのは、“蔵書数”の安定的増大および“蔵書構成”偏向の緩和(笑)を実現する上でよろしくない。リアル図書館では雑用ボランティア(無償)の枠であっても人気があったりするのにね。*1
 というわけで、“ブロガーと共に歩む”といいますか、これはと注目するブログ群から“蔵書”を構成することでブロガーを育てるといった活動に関心をお持ちの方はいらっしゃらないですかねえ(;´∀`)。別にブログ記事をがつがつ登録する必要はアリマセン。


 ところで先週は、1陸技イチリクギ)という試験*2を受ける予定があって、はからずもリアル・オプション的な選択に晒(さら)された。
 1陸技などでは1科目あたりの試験時間が長めなので、試験日が1日では収まらず2日間(しかも平日)にわたることになる。ここで人にもよるが、現地入りの日時と滞在計画について選択の余地が生まれる。
 試験会場の近くに住んでいる人は、試験日ごとに会場を往復すればよろしい。私の場合、それほど近くもないが宿泊すれば割高になってしまうほどの距離である。2往復することも考えたが、何となく行き来が面倒臭いのと大雪などで交通が乱れる可能性も考慮してホテルを確保することにした。現地に宿泊すると、出費は嵩(かさ)むがその分ホテルで余裕をもって勉強することができるはずである。


 ところが直前になって、インフルエンザへの罹患。
 ここで更に選択肢が生じる。大事をとって受験を見合わせるという選択である。この場合、交通費や滞在費は一切かからず(前日・当日のキャンセルでも料金を取らないホテルだったので)体の回復を早めることができるが、合格の可能性は全くなくなる。
 一方、試験を受ける場合、1日目か2日目のいずれかの科目に絞って受験するという選択肢がある(1陸技は科目別合格制)。どちらかの科目に注力することで幾らか科目合格の可能性を高めつつ、体の回復も図れる。
 さらに、1日目を受験するものの現地での宿泊は取りやめ、2日目も受験するかは帰宅後様子を見て決めるという選択肢がある。1陸技では1日目で教養的な科目が出され、2日目は手ごわい専門系の科目が出されるため、それなりに合理的な選択となろう。
 出願時には“2日間もあってウザイな(1日に統合してくれないか)”としか考えていなかったのに、それなりに切実なリアル・オプションとなってしまった。


 結局のところ、おおむね体が回復状況にあった私は、当初の予定通り2日間にわたって現地に滞在することにした。薬を飲みながらの勉強はあまり頭に入らず、本試験では集中力を欠き単純なマーク間違いを連発した(見直し時に訂正)。
 結果は1日目の「法規」の科目では大きく合格点を上回ったようだが、2日目の「無線工学B」の科目では合格点にわずかに足りない模様(;´Д`)。(2ちゃんねるの関連スレッドを参考に採点した)


※参考:私の取得パターン
 4アマ→1陸特→工担総→1伝交→(1陸技
 (その他エネ管などを保有
※手持ちの参考書
 吉川忠久『1・2陸技受験教室3 無線工学B』(東京電機大学出版局)
 吉川忠久『1・2陸技受験教室4 電波法規』(東京電機大学出版局)
 『第1級陸上無線技術士 技術問題解説シリーズ無線工学B』(電気通信振興会)
 『第一級陸上無線技術士 平成11年1月期〜15年7月期』(電気通信振興会)
 (その他リアル図書館で借りた専門書を参照)

*1:この辺りの事情は、愚智提衡而立治之至也:公共図書館は無謬なのですか?,業務日誌:「希望格差社会」と図書館,業務日誌:アスキーアート保護協会(AAAP)とウェブログ図書館あたりが参考になるかも...

*2:第1級陸上無線技術士。1技ともいう。無線の資格は陸海空に分かれていたり細かく等級が分かれていたりと自衛隊っぽい外観がある。1陸技は陸上無線技術系の上級資格。